正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

破戒の坊さん考・8

つぎはいよいよ法華経です。

法華経の戒は金剛宝器戒
以上の小乗・権大乗に対し、実大乗の法華経には、九(く)界即(かいそく)仏界(ぶっかい)、仏界即(ぶっかいそく)九(く)界(かい)の十界(じっかい)互具(ごぐ)の成仏が説かれています。したがって、この法華経を信じ持つ者は、いかなる衆生も十界具足(ぐそく)の戒の大功徳を成就して即身成仏することができるのです。
この法華経の戒について伝教大師は『一心金剛戒体秘決』に、

如来の宝戒。一(ひとた)び之(これ)を受くれば、則ち永劫に失せず。而も大用を十界に施す。譬へば、金剛の利宝と成(な)れば更(さら)に破壊せざる」(同)

と示されています。

 こういう法華経こそが釈迦の悟りを現したというのですが、もちろん釈迦は関係していません。実に印度に初期大乗として阿弥陀経般若経とほぼ同時期に出来たそうで、世紀前後から2世紀くらいまでに27品の構成で出来たそうです。

中国で鳩摩羅什が漢訳に携わりますが、意訳が多く、有名な方便品の十如是部分も梵品では五如是となっていたり、提婆達多品が後から挿入されたり、これを仏の悟りというには、かなりの検証が必要な経典です。
日蓮最澄はそういう経路を知りませんので無条件に入れ込んだようですが、実際は幾つかのルートで伝本があり今の形の二十八本も中国天台宗がかなり関与したと言われてます。
つまり釈迦の言葉だとした文学作品ですね。

十界の発案は龍樹と言われてますけど、龍樹に傾倒していた天台大師がさらに十界を互いに具している相互の思想を考案しています。

それ自体経典に根拠はなく、当時支持されていた中国華厳宗に対抗する意味で宇宙(毘盧遮那)と自己との関係を、網全体と網の目の一つのような関係で一体化しているイメージの華厳思想の「重々帝網」からヒントを得ています。
この体系は九代後の湛然の時代に一念三千という思想に発展したようです。