正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

誓戒から誓願へ

誓戒は大乗仏教では六波羅蜜として、後には菩薩の四弘誓願という形でも踏襲されています。

四弘誓願(しぐせいがん)とは、菩薩が仏道を求めるとき、最初に立てる四つの誓願のこと。菩薩が普遍的に追求すべきものであるとされているため、全ての菩薩の共通の誓願である。上求菩提・下化衆生(上の如来に菩提を求め・下の衆生を化益する)の願は、この四弘誓願をもって要制するという。この原型は「心地観経」功徳荘厳品に説かれているが、このようにはっきりと形になったのは、天台宗の祖・智顗の「摩訶止観」10下である。
●衆生無辺誓願度(しゅじょうむへんせいがんど) - 地上にいるあらゆる生き物をすべて救済するという誓願
●煩悩無量誓願断(ぼんのうむりょうせいがんだん) - 煩悩は無量だが、すべて断つという誓願
●法門無尽誓願智(ほうもんむじんせいがんち) - 法門は無尽だが、すべて知るという誓願
●仏道無上誓願成(ぶつどうむじょうせいがんじょう) - 仏の道は無上だが、かならず成仏するという誓願
日本仏教のほとんどの宗派の在家檀信徒が日常読経すべきものとされている。(ウィキペディア:誓願)

これも仏菩薩に誓うことにより未来に仏道成就を果たすべき言葉の縛り、願いであり仏菩薩からの保証でもあります。 

ここから進んで大乗仏教の流れの一つである「後期大乗仏教に分類される密教において、三昧耶戒(さんまやかい)というのが出てきます。
出家者が、その教えを学ぶ前に結縁や許可を目的とする灌頂の儀式を通じて、資格と義務として、信者や僧侶・瑜伽行者らに与えられる密教独自の戒律」を指して言います。 これもまた誓戒の要素が見れます三昧耶戒の三昧耶(samaya:サマヤ)とはサンスクリット語で「約束」や「契約」を意味し、三昧耶戒は「(仏との)約束に基づく戒め」、あるいは密教における誓約」というような意味になります。
密教における四重禁戒は、三昧耶戒における『十四根本堕』の根本的な四つの戒律をいいます。現在の日本では、正規の出家者としての戒律(ヴィナヤ)を守る習慣が途絶えてしまっているので、『大日経』等を依拠とした「四重禁戒」を採用し、また、三昧耶戒を戒体としている。
【 日本密教の四重禁戒 】
不応捨正法戒(正法を捨ててはならない)
不捨離菩提戒(菩提心を捨ててはならない)
不応慳悋正法戒(正法を伝えることを惜しんではならない)
不応不利衆生行戒(衆生を利益しないような事があってはならない)

こうして外道の教えであった誓戒=聖なる言葉の呪縛は、大乗仏教の根幹に入り、あたかも戒体が修行者を救ってくれるスーパー媒体にまでなってしまいます。