正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

日蓮の妄想

激烈な折伏をしたせいか、日蓮遺文にはときおり論拠を確認できない箇所が多々あります。弥勒菩薩に絡めた阿弥陀如来を誹謗した遺文に下山ご消息というのがありますが、まず原文です。

八万、二万の菩薩のうちに入り或は観音品に遊於娑婆世界と申して此の土の法華経の行者を守護せんとねんごろに申せしかば、日本国より近き一閻浮提の内・南方・補陀落山と申す小所を釈迦仏より給いて宿所と定め給ふ、

阿弥陀仏は左右の臣下たる観音勢至に捨てられて西方世界へは還り給はず此の世界に留りて法華経の行者を守護せんとありしかば此の世界の内・欲界第四の兜率天弥勒菩薩の所領の内・四十九院の一院を給いて阿弥陀院と額を打つておはするとこそうけ給はれ(下山御消息・真蹟は断片)

通解しますと「八万あるいは二万という無数の菩薩の中に入り、観世音菩薩普門品第二十五に「娑婆世界において遊ぶ」と説かれているように、この娑婆世界において法華経の行者を守護しようと懇ろに誓われたのである。

日本国に近い一閻浮提の中の南方にある補陀落山という小さな場所を釈迦如来から賜り、そこを住所と定められた。

阿弥陀仏は左右の臣下たる観音菩薩勢至菩薩に捨てられて、西方世界へ帰られず、この娑婆世界に留まって法華経の行者を守護しようといわれたので、この世界の内の欲界第四の兜率天にある弥勒菩薩の所領の中の四十九院の一院を賜って、そこに阿弥陀院と額を掲げて住まわれているとうかがっている。

根拠は勢至菩薩こと得大勢菩薩は法華経・常不軽菩薩品第二十の対告衆として登場、観音菩薩は観世音菩薩普門品第二十五で「云何がしてかこの娑婆世界に遊ぶ。云何がしてか衆生のために法を説く。方便の力其の事云何」との無尽意菩薩の問いに釈尊が答えて、33身を現じて諸の国土に遊び衆生を救済すると説かれている。

観音菩薩は同じく法華経観音品に「善男子、若し無量千万億の衆生有って、諸の苦悩を受けんに、是の観世音菩薩を聞いて、一心に名を称せば、観世音菩薩、即時に其の音声を感じて、皆解脱することを得せしめん。」というのですが、明らかに引用経典の意図を超えた捏造で、 登場人物をわざとクロスさせて法華経が優位だからと、勝手な解釈を加えたに過ぎませんね。

しかも兜率天にある弥勒菩薩四十九院の一院を賜って、阿弥陀院と額を掲げて住んでいると伺っている。に関してはどこからの伝聞なのか、もしくは誰に仮託した書物なのかまったく根拠がありません。