正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

広範な阿弥陀信仰

日蓮の遺文の中ではせいぜい無量寿経阿弥陀経など三部経以外には法華経の化城喩品、薬王品そして悲華経の名を挙げているだけで、法華経以外の阿弥陀如来の内容には触れていない。
悲華経の無諦念転輪王(転輪聖王:古代インドの思想における理想的な王を指す)作仏して阿弥陀仏となるなどは都合がわるいと思って隠したようですね。

これらの他に阿弥陀仏が登場する経典は『大乗方等総持経』『賢劫経』『観仏三昧経』『宝積経』(護国菩薩会)『観察諸法行経』などがあげられます。

これらに至っては日蓮は知らなかったのか名前すら上げていません、こういう阿弥陀仏の大乗仏典に多様な登場頻度についてこのように考察しておられる方がいます。

無量寿経での成仏】阿弥陀信仰を説く根本経典である浄土三部経中『無量寿経』によれば、過去久遠劫に錠光如来が世に現われたまい、無量の衆生を教化せられ涅槃に入られたが、この如来の時から52の如来が相次いで世に出現され、衆生を済度された。

その後に、世自在王仏が世に出られた。この世自在王仏〈lokezvararaajatathaagata〉の時に、一人の国王があり、仏の教えを聞いて大菩提心を起こして、国家王位を捨てて出家して法蔵〈dharmaakara〉と名のられた。この菩薩が、世自在王仏のところで、210億の諸仏妙土の清浄の行を摂取して、四十八願をおこし、とくにその第十八願に「たとえ、われ仏となることをえば、十方の衆生よ、至心信楽して、わが国に生れんと欲して乃至十念せん、もし生れずば正覚をとらじ、唯だ五逆と正法を誹謗するものを除く」と誓われ、その願い成就して仏となり、現に西方の浄土にあって、衆生救済のわざをなしたもうというのである。
このようにして『無量寿経』で阿弥陀仏の成仏の因果とその仏の衆生を救済したまうことを説き、次に『観無量寿経』では、韋提希夫人が阿闍世太子にそむかれ苦しみ悩んでいるのを釈尊が救おうとして、阿弥陀仏の教えを説きそれによって韋提希が救われたことを説くとともに、その救いが無仏時代の衆生の救いであることを示している。さらに『阿弥陀経』では、その救いが称名念仏であることを説くのである。
このように『浄土三部経』には、阿弥陀仏の救いと、その救済の事実と、それの証明とが明かされているのである。
今日の浄土教は、この経典による阿弥陀仏信仰の伝統の中にあるわけであるが、大乗経典中、三分の一に阿弥陀仏が説かれ、密教においては大日如来の別徳として、阿弥陀仏が信仰され、これが密教経典に強調されるなど、阿弥陀仏信仰のいかに盛んであったかをしるのである。(矢吹慶輝氏・阿弥陀仏の研究)

阿弥陀仏の成仏の因縁については日蓮の薄っぺらな教判では覆いきれなかったようです。