正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

偏見の空

日蓮法華経を最勝としていましたが、法華経の各品に書かれていることに対しては無視している事柄が多くあります、その一つに法華経の「空」の説示があります。

★所以者何一切諸法皆悉空寂無生無滅無大無小無漏無爲如是(信解品)

→(所以は何ん 一切の諸法は 皆悉く空寂にして 無生無滅 無大無小 無漏無為なり 是の如く思惟して 憙楽を生ぜず 我等長夜に 仏の智慧に於いて 貪無く著無く 復志願無し 而も自ら法に於いて 是れ究竟なりと謂いき 我等長夜に 空法を修習して 三界の 苦悩の患を脱るることを得て 最後身 有余涅槃に住せり 仏の教化したもう所は 得道虚しからず 則ち已に 仏の恩を報ずることを得たりと為す

★竟涅槃常寂滅相終歸於空佛知是已觀衆生心(薬草喩品)
→(如来は是れ一相一味の法なりと知れり。所謂解脱相、離相、滅相、究竟涅槃、常寂滅相にして、終に空に帰す。仏是れを知り已れども、衆生の心欲を観じて之を将護す。是の故に、即ち為に一切種智を説かず。)

 法華経では阿含経に説かれる「空」思想がこうして連携して説かれています、「一切の諸法は 皆悉く空寂にして 無生無滅 無大無小 無漏無為なり 是の如く思惟して 憙楽を生ぜず」も龍樹以来の空思想です。

また次の薬草喩品「所謂解脱相、離相、滅相、究竟涅槃、常寂滅相にして、終に空に帰す」と説かれています。ところが日蓮遺文ではこういう事柄は一切無視されて、いわゆる大乗家の小乗蔑視に則り以下のように空思想を侮蔑しています。

「迦葉・阿難等は仏の滅後・二十年・四十年住寿し給いて正法をひろめ給いしは如来一代の肝心をこそ弘通し給いしか、而るに此の人人は但苦・空・無常・無我の法門をこそ詮とし給いしに今・馬鳴・竜樹等かしこしといふとも迦葉・阿難等にはすぐべからず」(報恩抄)

何故なんでしょうか?これも空に傾倒などは、但空であり灰身滅智とするものと把握していたからでしょうか?痛烈な遺文が残されています。

「不了義とは経の中に一切焼然なり一切無常なり一切皆苦なり一切皆空なり一切無我なりと説くが如し是を不了義と名く何を以ての故に是くの如きの義を了すること能わざるを以ての故に諸の衆生をして阿鼻獄に堕せしむ」(釈迦一代五時継図) 

空思想に親しむものは阿鼻獄に行くとまで書いています。