正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

日興書状にみる日蓮本仏

日蓮本仏論の発生根源の日興の書き物から、そういう思想の萌芽があるか検証してみましょう。

■「日蓮聖人御出世の本懐南無妙法蓮華経の教主釈尊久遠実成の如来の画像は一、二人書奉候へども、未だ木像は誰も不奉造候。御用途も不候、(大国阿闍梨が奪い取って行った)仏は、上行等の脇士も無く、始成の仏にて候き、御子孫の御中に(久遠実成の仏を)作らせ給仁出来し給までは、聖人の文字にあそばして候を御安置候べし、いかに聖人御出世本懐南無妙法蓮華経の教主の木像をば最前には可破給」(原殿御返事)

■「久遠実成釈迦如来の金剛宝座なり。・・上行菩薩日蓮上人の御霊崛なり」(与波木井実長書)

日蓮聖人の御法門は、三界衆生の為めには釈迦如来こそ初発心の本師にておわしまし候を」(原殿御返事)

■「しょほっしん(初発心)の、しゃかほとけ(釈迦仏)」(報佐渡国講衆書)
■「御影を図する所詮は後代に知らしめん為なり」(富士一跡門徒存知事)
■「伊予阿闍梨下総国真間の堂は一体仏なり、而るに去る年月日興が義を盗み取って四脇士を副う」(一尊四士の義は日興から始まる)
■「先師聖人(日蓮)親り(まのあた)大聖(久遠本仏)の付を受けて末法の主為り」(五人所破抄)
■「日蓮聖人は恭くも上行菩薩の再誕にして本門弘経の大権なり」(日興・申し状文)
■「観音=南岳、薬王=天台は迹化、上行=日蓮は本化」

■「迹門の寺 付属の弟子は薬王菩薩 伝教大師 比叡山 始成の釈迦仏 像法
 本門の寺 付属の弟子 上行菩薩 日蓮聖人 富士山 久成の釈迦仏 末法」(三時弘経次第・写本大石寺

上記以外に信者への手紙に以下の様な表現があります。

■「故尼上野の御ために、白米一斗・たいへい一つ・ようとう一すじ給び候て、法華聖人の御宝前に申し上げま いらせ候て、大衆等御経読み進らせ候べく候。恐々謹言。」(白米一斗御返事) 

これ以外に『聖人御影のご宝前に申し上げ候了』とか『にまいらせて候』とか『仏の御見参に申し入まいらせ候ぬ』とか『佛聖人の御座候座に』という文言表現がある

 正宗系では聖人御影=仏と同義という解釈を施します。以上を見ると相手によって使い分けという意図は汲み取れますが、そのものズバリに末法の御本仏という解釈は文言は見当たらないですね。