正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

日蓮の自覚

日蓮正宗系で遺文に見える日蓮本仏の自覚だという根拠の消息文は大要以下のようです。

日蓮は日本国の諸人にしうし父母なり」(開目抄・真蹟曾存:写本・日興|北山本門寺

「仏(釈尊)は熟脱の教主、某(それがし)は下種の法主なり」(本因妙抄)

「久遠名字已来、本因本果の主、本地自受用報身の垂迹上行菩薩の再誕・本門の大師日蓮詮要す」(百六箇抄)

「下種の仏は天月、脱仏は池月なり」(百六箇抄)

曼荼羅に書きつけられた日蓮の自覚を顕す文章で一番有名なのは保田妙本寺に格護されている「万年救護の大本尊」の讃文書付部分でしょう。

「大覺世尊御入滅後經歴二千二百二十余年雖尓月漢日三ケ国之間未有此大本尊或知不弘之或不知之
我慈父以佛智隠留之爲末代殘之後五百歳之時上行菩薩出現於世始弘宣之」

(大覚世尊御入滅後二千二百二十余年を経歴す。爾りと雖も月漢日三ヶ国之間未だ此の大本尊有さず。或は知って之を弘めず或は之を知らず。我が慈父、仏智を以て之を隠し留め末代の為に之を残す。後五百歳之時、上行菩薩世に出現して始めて之を弘宣す。
文永11年12月日、甲斐国波木井郷山中に於いて之を図す)

日蓮正宗では「上行菩薩再誕日蓮」を「外用」「日蓮本佛」を「内証」と言ってやれ約身約位だ、互為主伴とかヘンテコな理屈の教学を構築していますが、日蓮の確かな遺文で「外用・内証」を述べたものは皆無です。

そして戒壇本尊を本懐究竟としていますが、弘安二年の九月に著された「寂日房御書(真蹟なし・偽書の争論なし)」には日蓮は此の上行菩薩の御使として、日本国の一切衆生に法華経をうけたもてと勧めしはこれなり、此の山にてもをこたらず候なり」とあり、八月に起こった熱原法難が機縁となっているのに、微塵もそういう自覚は見えません。