正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

三昧境について:30

あまり座禅と関係ないかと思われる密教ですが、実は主たる修行は座業で阿字観という空海が伝えた修行があります。

阿字観は別名を阿字観ヨーガ・密教ヨーガとも言うが、現代では中国密教における古法に属する「唐密宗」(唐密:タンミィ)と、チベット仏教ニンマ派の大成就法である「ゾクチェン」にも、異なる密教の阿字観が伝承されていることが報告されている。
日本の真言宗の事相では、大日如来を表す梵字が月輪の中、蓮華の上に描かれた軸を見つめて、姿勢と呼吸を整え瞑想する。(ウィキペディア・阿字観)

 修行者の前に悉曇文字の「阿」を描き、それをずっと見つめ続けることを行いますから、これも明らかに、文字を心の業処として、それを雑念なく一つの対象(心一境性)に心を結び続けていく行法です。

他に密教の行法として鎌倉仏教でも有名な虚空蔵菩薩求聞持法や月輪観日想観がありますが、求聞持法では虚空蔵菩薩真言を日に一万遍繰り返し唱える行法で、同じ真言を雑念なく唱え続けるのですから今まで見てきた「言語」を用いて1つの対象に心を深く統一する心一境性を体験する修行です。

これは初期仏教の五禅支の一つで、仏教における色界の禅定、すなわち初禅以降の「四禅」において生じる(残存する)5つの心所の総称。

五禅支の種類は以下です。
尋(じん、vitakka, ヴィタッカ) - 認識対象把握
伺(し、vicāra, ヴィチャーラ) - 認識対象維持
喜(き、pīti, ピーティ) - 喜悦
楽(らく、sukha, スカ) - 安楽
一境性(いっきょうせい、ekaggatā, エーカッガター) - 集中

五禅支の内の「一境性」が、禅定(四禅)における集中が深まった状態としてのサマーディ(samādhi、三昧)の本体となるものであり、これを他の五禅支によって(五蓋など煩悩)から護り、強めつつ、段階的に他の五禅支を除去していき、強化された「一境性」単独状態にしていくプロセスが、禅定(四禅)である、と説きます。