正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

浄土はどこにある?:9

成る浄土だけでは信者が亡くなったあとはどうなるという問題があり、死後おもむく浄土として来世浄土(往く浄土)が三種の浄土の中で一番ポピュラーになってます。いまでは浄土といえば一般に阿弥陀仏の浄土をさすようになりました。

そもそもは、東西南北に大乗仏教では浄土が想定されましたが、そこには有名な阿弥陀仏の西方極楽世界(西方浄土)、阿シュク仏の東方妙喜(みょうぎ)国などがあります。

仏教徒の死後、他の世界に行けば仏に会えるということで考えられた浄土ですが、面白いのはこの前提になっているのは「この世に仏はいない」という条件で、実は来世欣求仏思想です。

浄土宗では死にさいして阿弥陀仏が迎えにくる(来迎)という信仰があり、阿弥陀仏の極楽浄土に往生し成仏することを説く教えです。

日蓮系のもととなった天台宗では来世に往く浄土は「常寂光、寂光浄土」ともいわれて智顗が立てた四土(四種の仏土。凡聖同居土・方便有余土・実報無障礙土・常寂光土のこと)の中で、仏のいる世界とされています。

釈迦牟尼仏を毘廬遮那遍一切処と名づけ、その仏の住処を常寂光と名づく」(観普賢経)

釈迦牟尼仏を毘廬遮那と名付け奉る。一切の所に遍じ給へる故に、その仏の住所をば、常寂光と名付く」(栄花・玉の台)

釈迦牟尼仏・毘廬遮那の国土、常寂光土なり」(正法眼蔵・法華転法華)

「相模の国の中には片瀬・片瀬の中には竜口に日蓮が命を・とどめをく事は法華経の御故なれば寂光土ともいうべきか」(四条金吾殿御消息)

 この寂光土は、法華経に説かれた久遠釈尊の本身(法身)の世界(本土)のことで霊鷲山法華経の霊山(りょうぜん)浄土ともいいます。

多様な意味を含み永遠な浄土を指す場合もあり、現在のこの娑婆において感得される浄土という意味も含んで娑婆即寂光ともいいます。