正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

浄土はどこにある?:11

日蓮の思想的基盤となった天台宗の仏が在住し支配し教化する国土についての表現は、仏国、仏界、仏刹ともいいます。仏身に対する解釈の相違により各宗によって諸説がありますが、天台宗の場合は以下です。

天台宗の四土

(1)凡聖同居土
(2)方便有余土(ほうべんうよど)
(3)実報無障礙土(実報土)
(4)常寂光土(寂光土)

★その土の説明

(1)凡夫と聖者が共に住む環境
(2)方便道である空観と仮観を修めて三界に生まれる因である見思(けんじ)の惑は断った(絶無にした)が、無明の惑を断っていないために界外の変易生死(へんにゃくしょうじ)を受ける蔵教の二乗、通教の三乗、別教の三十心の菩薩などが生まれる環境
(3)真実の法である中観を修めて無明を断った別教の初地、円教の初住以上の菩薩が生まれる環境
(4)仏果をさとった仏の存在する土で身土不二の環境

 最後の常寂光土に往くことを成仏とするようですが、仏の悟りである真理そのものが具現している世界で寂光土もしくは寂光浄土とも言います。

日蓮遺文では「師弟共に霊山浄土に詣でて、三仏の顔貌(げんみょう)を拝見したてまつらん。」観心本尊抄副状)と、ここでは霊山と書いていますが、意味は同じで法華経如来寿量品の「時に我及び衆僧、倶(とも)に霊鷲山(りょうじゅせん)に出づ。我時に衆生に語る、常にここに在って滅せず。」霊鷲山=寂光土ということです。

この三仏の顔貌とは、釈迦・多宝・十方分身諸仏が住んでいるところで、日蓮は久遠本仏の絶対浄土=あの世を実体視している考えがよくわかります。