正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

大乗仏教のサマリー

大乗仏教では無常といいながら、仏の常住を説くってここでもう破綻しているのですが、この世は苦しみであるということ、その苦しみの原因は煩悩・執着であるということを見事に現世肯定・欲望の浄化を命題として掲げたのが大乗です。

大乗仏教はそれまでの仏教を小乗(小さな乗り物〔ヒナ・ヤーナ〕)と呼び、自らを大乗(大きな乗り物〔マハー・ヤーナ〕)と称して、その優位性を誇示してますが、特化したものをアピールする割に修行法がバラバラで、経典に登場する菩薩群は尊格として理想の修行者で、実際にいたわけではないですね。

インド国内では偶像信仰を否定するイスラム教の侵入によって大乗仏教勢力は衰えはじめ、十一世紀頃になるとインドの大乗仏教は、ヒンドゥー・イズムの影響を受けて密教化が進み、やがて十二世紀頃には本家のヒンドゥー教に呑み込まれて行くという運命をたどったのです。

中~後期、対抗手段として、シヴァを倒す降三世明王(ごうざんぜみょうおう)やガネーシャを踏むマハーカーラ(大黒天)をはじめ、仏道修行の保護と怨敵降伏を祈願する憤怒尊や護法尊を登場させました。
さらに、理論より実践を重視したヒンドゥー教の神秘主義の一潮流である無上瑜伽(ゆが)タントラの経典類を中心にします。仏性の原理の追求を図り、それに伴い法身普賢金剛手(仏の父母。大日如来の前身)や金剛薩た(こんごうさった。大日如来の教えを受けた菩薩。密教第2祖)、金剛総持(持金剛仏。元は五仏(五智如来)に続く第六尊。後、五仏を統括する第六尊)の三尊が本初仏として尊崇されることになりました。
ヒンドゥー教シャークタ派のタントラやシャクティ(性力)信仰からも影響を受け、男性原理(精神・智・方便・金剛界)と女性原理(肉体・感・般若・胎蔵界)との合体(性交)を修行する無上瑜伽の修行(瞑想・修法)も無上瑜伽タントラとしての後期密教の特徴で、男尊(男性原理)と女尊(女性原理)が性交する歓喜仏が多数登場しました。
顕教(けんぎょう。大乗仏教)では名称のみだった瑜伽行が、密教においてはヨーガやタントラの修行方法が探究されるにつれ、下半身のチャクラからプラーナを頭頂に導くこと(ジョル)が最上とされます。無上瑜伽タントラの理解が分かれていた初期、しばしば性交がその最も効果的な方法と捉え、男性僧侶が在家女性信者に、我が身を捧げる無上の供養としてセックスを強要したのです。

そのため、インド仏教徒の間には後期密教を離れて戒律を重視する部派仏教(上座部仏教)や大乗仏教への回帰も見られました。それ故、僧侶の破戒に対する批判を受けて、無上瑜伽の教義も、実際の性行為ではなくクンダリニー・ヨーガによる生理的な瞑想へと移行していきました。(これを含む諸問題は、そのままチベット仏教へと引き継がれ、のちに解決されます。)獨と玖人の舌先三寸

 

当初は「三法印」を掲げながら主要大乗経典は、すべてを「在る」として変化を続け、ついにインド教の軍門に降って釈迦はヒンドゥー教のダシャーヴァターラ(神の十化身)として知られる10の化身の最も新しい(9番目の)化身を演じさせています。