正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

涅槃経の成り立ち

日蓮が武器を持つことの根拠や、正法に敵対する狂徒には殺傷も慈悲と言い切る涅槃経の概略を箇条書きにしてみたいと思います。

◎涅槃経は釈迦の入滅(=大般涅槃(だいはつねはん))を叙述し、その意義を説く経典類の総称である。阿含経典類から大乗経典まで数種ある。
大乗の涅槃経は、初期の涅槃経とあらすじは同じだが、「一切衆生悉有仏性」を説くなど、阿含部の涅槃経と趣旨がかなり異なる。

◎『涅槃経』に括られる経典の内、初期のものとしては、上座部仏教パーリ語経典では、長部第16経の『大般涅槃経』が、漢訳としては、『長阿含経』(大正蔵1)第2経「遊行経」、『仏般泥洹経』 (2巻、大正蔵5)、『般泥洹経』(2巻、大正蔵6)、『大般涅槃経』(3巻、大正蔵7)等の種類がある。

◎長部第16経の『大般涅槃経』では、釈尊が、自分の死後は「法を依(よ)りどころとし、自らを依りどころとせよ」(自灯明・法灯明)といったこと、また「すべてのものはやがて滅びるものである。汝等は怠らず努めなさい」と諭したことなどが重要である。

◎大乗の涅槃経(大乗涅槃経)の成立年代については、八宗の祖・龍樹(紀元150年頃に活躍)の論書には出てこない、知られていないことなどから、この経の編纂には瑜伽行唯識派が関与したとされ、4世紀くらいの成立と考えられる。

◎梵本から漢訳の訳本

★『大般泥洹経』(ないおんきょう)6巻〔法顕本、六巻本ともいう〕(418)、法顕と仏陀跋陀羅訳
★『大般涅槃経』40巻〔北本、また大本ともいう〕(421)、曇無讖(どんむしん)訳
★『大般涅槃経』36巻〔南本〕(436)、慧厳・慧観・謝霊運により校合訂正した経典。
大般涅槃経』40巻の北本は涼で翻訳された事から、3番目の南本とは宋の時代に翻訳し1番目と2番目を統合編纂した事から名づけられている。他にチベット訳2種、梵文断片などが現存する。

なおインドには焼身品・起塔品・嘱累品があったともいわれ、まだ翻訳されずに伝えられなかったといわれる。そのため未完の経典ともいわれるが、唐の若那跋陀羅により北本の後を受けて大般涅槃経後分2巻が翻訳され、遺教・入滅・荼毘・舎利を加えられた。

仏教界においては北本がよく引用されるが、基本的には北本と法顕本と統合訂正して南本涅槃経が編集されたことから、もっとも内容が整っているとされ、近年では南本を引用する場合も多い。