読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

阿弥陀経に見る阿羅漢の位置

法華経では阿羅漢は低い立場で菩薩>二乗(阿羅漢・辟支仏)となって、差別される側になっていますが、大阿弥陀経では、そうなっていないようで、まだ阿含経などに遠慮しながら創作していた跡が見られます。佐々木大悟氏の研究に依りますと以下の特徴があるそうです。

『大阿弥陀経』に説かれる菩薩阿羅漢の特徴 
◎菩薩阿羅漢とは菩薩と阿羅漢のことである。
◎菩薩阿羅漢は比丘である。
◎須摩題は別名「阿弥陀仏及諸菩薩阿羅漢国土」と言われる
◎須摩題の衆生はすべて菩薩阿羅漢であると描かれる。
◎是聞の諸天人民之類は須摩題(極楽のこと)に往生し菩薩阿羅漢になる。

◎面白端正であり、智慧勇猛であり、様々に形容される
◎天眼・天耳・他心通・神足通・宿命通などの神通力をもつ
◎須摩題での舎宅や七宝樹などの環境に絡めて言及される。
◎飲食や衣・鉢など修行に関連したことも言及される。

 と、よく仏と一緒に「仏及諸菩薩阿羅漢」として描かれ供養される側になっています。上を見るとほぼ阿羅漢と菩薩は同位置で法華経のような弾呵される立場でないことが見て取れます。前出の佐々木氏は阿弥陀経の偈を挙げて

諸可教授弟子者、展縛復相教授、特相度脱、至令得須陀涯・斯陀合・阿那合・阿羅漢・砕支仏道。轄相度脱、皆得泥沼之道悉 如是。(大阿弥陀経)

ここに直接「阿羅漢」と表記されるのが固有 名詞の阿羅漢である。そして、ここで「弟子」という言葉が、これ らをまとめて使われているけれども、それと同じやり方でまとめと して「阿羅漢」という言葉が使われる場合がある。

仏言。阿弥陀仏国諸菩薩阿羅漢衆等大衆会自然都集。(同教)

とあるように、常に弟子道を代表するときに「阿羅漢」という言葉 を前面に出している( 大阿弥陀経に描かれる衆生の考察・佐々木大悟氏)

ちなみに阿弥陀経では、仏・ 辟支仏・菩薩・阿羅漢の順で、菩薩にも小菩薩と大菩薩の区別があり、阿羅漢以上、辟支仏以下に価値づけられているのも面白いですね。