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正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

法華経に見る阿羅漢の否定

 小乗=低い教え、大乗=衆生を救う本当の教え、こういう図式の中に法華経は三開顕一という、それまでの大乗仏典の中でも更に素晴らしい教えである優位性を示すためにそれまでの経典(と、言っても密教系の経典や華厳経などは現れていません)を否定して釈迦の本意を説くというスタンスで始められています。

菩薩思想の頂点を示すためにも上座部説一切有部の阿羅漢は否定せねばなりません。法華経に残された阿羅漢蔑視の偈です。

◎「諸々の人々は、仏の力に堪えられない。世間の全ての法を、舎利弗よ、お前に入れたとしても、仏に何一つ及ばない。」(法華経方便品)

◎「舎利弗よ。これらはみな《仏界》と言う一乗の智の種を心に植える為なのです。
舎利弗よ。真の悟りの境地は《仏界》と《菩薩界》の二つが、あるわけではありません。
ましてや、《菩薩》《縁覚》《声聞》の三つがあるはずはありません。
《菩薩》も、《辟支仏》も、《阿羅漢》も真の悟りを開いた者ではないのです。」(法華経方便品)

◎「私たちは、僧の上の地位におりますが、年老いて心身は衰えました。自ら既に、煩悩の火を消して知慧の完成した悟りの境地を得て、肉体的な痛みや苦しい境遇などをじっとこらえることもないと言って、また一切の真理をあまねく知った最上の智慧を求めることをしませんでした。」(法華経信解品)

◎「その時に、摩訶迦葉は、重ねてこの意義を述べようとして、仏の徳を賛歌して詩を説いて言われた、
私たちは今日 仏の教えの声を聞いて歓喜し躍り上がり 初めての経験を得ました」(法華経信解品)

◎「謂(おも)わざりき、於今、忽然に希有の法を聞くことを得んとは。深く自ら慶幸す、大善利を獲たりと。無量の珍宝、求めざるに自ら得たり。」(法華経信解品)

◎「我等は今、真に是れ声聞なり。我等は今、真に阿羅漢なり。」(法華経信解品)

◎「そのときに舎利弗は、重ねてこの意味を述べようとして、詩を説いて言った。
私はこの説法のお声を聞き 今までに一度もない経験をして心に大きな喜びを懐き 疑いは既に無くなりました」(法華経譬喩品)

◎「私は全て残らず誤った見解を取り去り 諸々の事物は、因縁によって仮に和合して存在しているのであって、固定的な実体はないという空の教えにより確証を得ました。
その時に心が自ら言いました 生死の迷いを超越した悟りの境地に至ることができたと。
しかし、今すなわち自覚しました これ(空の教え)は真実の生死の迷いを超越した悟りの境地ではないと」(法華経譬喩品)

 こうした漢訳経典をマジウケして日蓮さんは一番やってはいけない二乗(声聞・縁覚:阿羅漢乗)を否定しています。