正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

大石寺文化考:学者は嫌われる

宗教が心の問題として信仰の中に閉じこもっているだけで、私が一番と言っても何らの証明性がありません、それを一般に紹介する際に日蓮信仰の視点だけでなく、客観的に仏教の系譜から証明していくことは、大事なポイントでありましょう。

ところが全くそういう労苦を放棄して私が一番と言ってる宗派が大石寺です。閉鎖的な体系で自己満足しているだけなんですが、文上だの文底だの、釈迦の仏教天台宗を過去の教学としていながら、その多く引用し根拠としている不思議な宗派です。

で、不相伝の輩と一蹴する日蓮宗にそういう閉じこもり系の人が多いかと言えば、そうではなく学問系でも世に評価された人が多いのが大石寺と違うところです。

日蓮宗の僧侶であり、学者でも有った故・浅井円道氏は東京帝国大学文学部印度哲学科を卒業、終生「上古日本天台本門思想史」が専門でした。これは日蓮の思想と天台宗の思想を対比して、日蓮の本門観のその淵源と発展を比較した資料集です。日蓮正宗の僧侶も浅井円道氏の研究を参考にしている人は多い。

故・渡邊宝陽氏も立正大学仏教学部宗学科を卒業後、法華経に関する多くの著作があり、共著も多い。その他に久保田正文氏、冠賢一氏も日蓮宗教団史などで多くの著作を残しておられます。
故・影山堯雄氏も日蓮教団史について中世から江戸期の研究が主で、多くの著作があります。故・宮崎英修氏も日蓮宗宗史研究とともに「不受不施派の源流と展開」などが有名。


宮崎氏と六十七世の阿部日顕氏が教学部長時代に論戦が有りましたが、史料を駆使して論じられる宮崎氏に対しいつもの印籠教学で偽書引用して根拠も提示できず、全く相手になっていなかった。論争は途中で終了しています。

 

庵谷行亨(おおたに ぎょうこう)氏も日蓮教学における観心の研究で有名で多くの著作があります。他に関戸堯海氏なども日蓮遺文研究で多くの著作があり2003年「日蓮聖人『注法華経』の研究」の著作は評価が高いです。

まだ他に紹介するべき僧侶であり学者でもある人は多くいますが、在家の研究家でありながら、多くの業績を残された田村芳朗氏は東大の仏教科の教授で顕本法華宗の信者であり学者で、本覚思想研究でその影響は大きく、弟子筋には東大の末木文美士博士がいます。

 

大石寺と袂を分かった創価学会ですが、こちらも会員でありながら法華経や天台学、宗教にこだわらない学者さんは多く、近年サンスクリット法華経から翻訳し直し出版賞を授与された植木雅俊氏、中国思想や中国天台に造詣が深く著作も多い菅野博史氏も学者さんとして一流です、他にも創価学会員の学者さんはいますが表明していない人もいますので割愛です。

 

で、大石寺系ですが、誰も居ないんですね。かつて花野充道氏という中古天台に研究著作の多い方がいましたが、どうやら宗団を追われたようです。学を優先すると教義が破綻するので敬遠されるんでしょうね。