正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

大石寺文化考:回向思想は法華経にはない

塔婆供養は先祖のためにも大事だと信者さんにせっせと建てるように勧めるのですが、法華経には先祖回向の文章も、塔婆供養を在家に勧める典拠は実はありません。唯一天界にいる梵天さんが大通智勝仏を賛嘆する箇所が有るのみです。

願以此功徳 普及於一切 我等与衆生 皆共成仏道

回向文として有名な「願わくはこの功徳を以て、普く一切に及ぼし、我等と衆生と、皆共に仏道を成ぜん」という文は、上方の梵天王が大通智勝仏を讃嘆し供養する言葉である。(化城喩品)

でもこれって、梵天など天界にいる功徳を積んだ意識の高い系の人たちのやることで、人界の一般衆生ではないです。それではどこから回向という四悪趣に堕ちた衆生に功徳を回向する根拠を持ってきたかといえば、大乗経典でも華厳経に見えるようです。

「(菩薩は)是の如き等の無量の善根を修す。善根を修し已(おわ)りて、是の如きの念を作(な)さく『我が修習する所の善根は、悉く以て一切の衆生を饒益し、究竟して清浄ならしめん。此の修する所の善根を以て、一切衆生をして、皆、悉く地獄、餓鬼、畜生、閻羅王等の無量の苦悩を除滅せしめん』また此の念を作(な)さく『我、此の善根を以て廻向して、一切衆生の為めに舎と作(な)らん、苦陰を滅せが故に。・・・』菩薩摩訶薩は、是の如き等の無量の善根を以て廻向して、一切衆生をして一切智を究竟せしむ。」(華厳経・金剛幢菩薩十廻向品第二十一之一)

他にも論書に見えるようですが、ところがこうした典拠の大元は阿含経の『餓鬼事』の廻向思想から引用したようです。ということでやはり先祖供養も回向も根拠は小乗と馬鹿にする阿含経から引っ張ってきたんですねw