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正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

神社は不拝の対象なのか【2】

日蓮の檀那であった鎌倉幕府御家人やそれに準ずる人々は御成敗式目を果たすべき義務と為されていますし、御家人はそれを遵守していました。

御成敗式目 第一条
一、可修理神社專祭祀事(神社を修理し、祭祀を専らにすべき事)

 右、神は人の敬ひに依って威を増し、人は神の徳に依って運を添ふ。
然れば則ち恒例の祭祀は陵夷(りょうい)を致さず、如在の礼奠(れいてん)は怠慢せしむるなかれ。
これに依って、関東御分の国々並びに庄園に於ては、地頭神主ら各
その趣を存し、精誠を致すべきなり。
兼てまた有封(うふ)の社に至っては、代々の符(ふ)に任せ、小破の時は且(かつがつ)修理を加へ、もし大破に及び子細を言上せば、その左右(さう)に随って、その沙汰あるべし。

 

(現代文)第1条「神社を修理して、祀り(祭り)を大切にすること」神は人々が敬うことに依って、霊験があらたかになる。
であれば常に神の社を点検し修理し、威徳を盛んにすることに依って、神の恩寵が現れ人々が幸せになる。
古来よりの祀りおよび慣習をゆるがせにすることなく、神へ折々の供物を上げることで深く敬わねばならない。
幕府から任じられた荘園の地頭と神主はその旨をよく理解し、真心を持って尽くさねばならない。
それぞれの地頭は神社を修理する際、小さな修理であれば、自分たちで行い、大きく破損や倒壊した場合はあらかじめ幕府に報告をすること。
幕府はその書状を検討し、その状態を調べた上で神社修復の沙汰を下する。

 さて、日蓮門下の山梨甲府の地頭・波木井氏、富士郡の南条氏はこの式目第一条に背いてまで神社不拝をしていたか・・・恐らく無理でしょう。もし違背すれば任地を追われる事は必定です、それは一族の壊滅を意味しているわけですから、ありえないことです。

つまり日蓮の勧める信仰は信仰として、悪鬼魔神の住処となったとする謗法の神社の季節ごとに行われる祭りや関連ごとには関係していたとするのが地頭のお仕事ですので建前と実際は違ったということです。

こういう二重構造を知らずに、建前だけを振りかざす子供っぽい信仰観は大石寺系にはいまでも残っていますからね。