正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

神社は不拝の対象なのか【6】

それでは現存する日蓮遺文で、後に作られたと思われる真偽未決や偽書濃厚以外でその考えを当たってみましょう。

「世皆正に背き人悉く悪に帰す、故に善神は国を捨てて相去り聖人は所を辞して還りたまわず、是れを以て魔来り鬼来り災起り難起る」(立正安国論・真蹟)

このあたりが良く正宗系の信者さんがいう根拠かと思います。 真蹟なしの遺文では以下も有名です。

「其の上此の国は謗法の土なれば守護の善神は法味にうへて社をすて天に上り給へば、社には悪鬼入りかはりて多くの人を導く(中略)此の国思いの外に悪鬼神の住家となれり」(新池御書・偽書説あり)

 ところが、有名な龍の口の刑場に行く途中で日蓮が馬から降りて鎌倉の八幡宮でパフォーマンスしたくだりの遺文があります。

「いそぎ(急)いそぎこそ誓状の宿願をとげ(遂)させ給ふべきに、いかに此処にはをち(落ち)あわせ給はぬぞとたかだか(高高)と申す。さて最後には日蓮今夜頸切られて霊山浄土へまいりてあらん時は、まづ天照大神、正八幡こそ起請を用ひぬかみにて候けれと、さしきりて教主釈尊に申し上候はんずるぞ。いたし(痛)とをぼさば、いそぎ(急)いそぎ御計らひあるべしとて又馬にのりぬ」(種々御振舞御書・真蹟曾存)

もし神が天上に行ったままなら、この行動は理解できません。当時鶴岡八幡宮別当真言宗天台宗三井寺の僧侶が交代で務めていました。どちらも密教ですから、立正安国論の言うところと齟齬が出来てしまいます。日蓮さんはいったい悪鬼・魔神に物申したんでしょうか?それとも神宮にいるとされる神様でしょうか?

★「今八幡大菩薩は、本地は月氏の不妄語の法華経を、迹に日本国にして正直の二字となして賢人の頂にやどらむと云云。若し爾らば此の大菩薩は、宝殿をやきて天にのぼり給ふとも、法華経の行者日本国に有るならば其所に栖み給ふべし。法華経の第五に云く「諸天昼夜常為法故而衛護之」文。経文の如くんば、南無妙法蓮華経と申す人をば、大梵天、帝釈、日月、四天等、昼夜に守護すべしと見えたり。」(諌暁八幡抄・真蹟断片|大石寺存・身延曾存)

★「かゝる不思議の徳まします経なれば此経を持つ人をば、いかでか天照太神八幡大菩薩、富士千眼大菩薩すてさせ給べきとたのもしき事也。」(弘安三年十月の上野殿母御前御返事頁・真蹟富士久遠寺北山本門寺

この赤文字部分は神様が法華経の持経者の頭に棲むとか、守護するとかと書いていますので、日蓮さん云くは天上に行ったものの一部には、神さんはどこかに降りて栖んでるようですねw。結局総合的な見解はなく、行き当たりばったりで捉えてたってことです。