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正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

殺にまつわる日蓮小ネタ

日蓮遺文には法華経を護って亡くなったら成仏すると幾つかの消息文に書いてあります。

「末代の悪人等の成仏・不成仏は罪の軽重に依らず但此経の信不信に任す可きのみ、而るに貴辺は武士の家の仁、昼夜殺生の悪人なり、家を捨てずして此所に至つて何なる術を以てか三悪道を脱る可きか、能く能く思案有る可きか、法華経の心は当位即妙・不改本位と申して罪業を捨てずして仏道を成ずるなり、天台の云く『他経は但善に記して悪に記せず今経は皆記す』等云云」(波木井三郎殿御返事)

これはその一部ですが、鎌倉時代の武士が殺生が日常的だったことを例に上げて、それでも成仏と確約しています。ところが別の遺文ではこんなことを書いています。

善根と申すは大なるによらず、又ちいさきにもよらず、国により、人により、時により、やうやうにかわりて候。
譬へばくそ(糞)をほして(干して)つきくだき、ふるいて、せんだん(栴檀)の木につくり、又、女人・天女・仏につくりまいらせて候へども、火をつけてやき候へばべちの香なし。くそくさし。そのやうに、ものをころし、ぬすみをして、そのはつを(初穂)をとりて、功徳善根をして候へども、かへりて悪となる。
須達長者と申せし人は月氏第一の長者、ぎをん(祇園)精舎をつくりて、仏を入れまいらせたりしかども、彼の寺焼けてあとなし。この長者もといを(魚)をころしてあきなへて(商いして)長者となりしゆへに、この寺つゐにうせ(失せ)にき。(窪尼御前御返事)

こちらでは女性信者に釈迦の時代の須達長者の例を上げて祇園精舎を寄進したけど、その長者の商売が殺生を生業としてたので、この精舎は無くなってしまったと教えています。 

この日蓮の見解は全くのデタラメで、釈迦在世の産業や商業の大部分は家畜・魚・農産物でした。日蓮さんは「魚を殺生して長者となったお金で寄進した精舎だから滅んだ」という論旨で女性信徒を説得していますけど、日蓮さんは殺生生業の武士から多くの供養を受けています。辻褄が合いません。

しかもインドで仏教が滅びたのは、近代の研究では周辺のイスラム圏からの侵略が大きな要因です。そこでアショーカ王は侵略の危機を感じて、仏教とそれに伴う重要な宝物などをスリランカに伝えました。その時、お釈迦様が悟りを開かれた菩提樹の苗木も持ち込まれ、それは現在まで残っていて、アヌラーダプラのスリーマハー菩提樹として信仰を集めています。

ということで苦笑混じりの日蓮さんの無知エピの一つですが、これで全知全能の末法の本仏というから笑うしかないですね。