正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

鎌倉時代に既にボロボロ

それでは日蓮さんが鎌倉時代に各宗を回ったけど、その途上で議論中に論破されていた遺文に見える記録です。

夫以れば月支西天より漢土日本に渡来する所の経論五千七千余巻なり。其の中の諸経論の勝劣・浅深・難易・先後、自見に任せて之を弁ふことは其の分に及ばず。人に随ひ宗に依って之を知らば其の義粉紕せしむ。(法華取要抄 文永十一年・真蹟)

仏教経典の流伝を語っています、その勝劣はさまざまだと述べています。

所謂華厳宗の云はく「一切経の中に此の経第一」と。法相宗の云はく「一切経の中に深密経第一」と。三論宗の云はく「一切経の中に般若経第一」と。真言宗の云はく「一切経の中に大日の三部経第一」と。禅宗の云はく、或は云はく「教内には楞伽経第一」と。或は云はく「首楞厳経第一」と。或は云はく「教外別伝の宗なり」と。浄土宗の云はく「一切経の中に浄土の三部経末法に入りては機教相応して第一」と。倶舍宗・成実宗律宗の云はく「四阿含並びに律論は仏説なり。華厳経法華経等は仏説に非ず外道の経なり」と。或は云はく或は云はく。(法華取要抄 文永十一年・真蹟)

この段では各宗派の教判を述べていて、それぞれ宗派の依経が一番だという事を列記しています。そりゃ当たり前ですよね。で、赤文字の所ですが、現代の仏教学で言われるようなことを、既に南都の宗派は言ってたということです。

華厳経から法華経などは仏説ではないと、外道の教えが仏教を騙ったものだと言ってたんですね。これに対して日蓮さんはここに筆記するくらいですから、答えられなかったんでしょう。確かに南都六宗の言うとおり、阿含経以外は思想的にも行法的にもすべてヒンドゥー教仏教化です。はい。

而るに彼々の宗々の元祖等杜順・智儼・法蔵・澄観・玄奘・慈恩・嘉祥・道朗・善無畏・金剛智・不空・道宣鑑真曇鸞道綽・善導・達磨・慧可等なり。此等の三蔵大師等は皆聖人なり、賢人なり。

智は日月に斉しく徳は四海に弥る。其の上各々経律論に依り更互に証拠有り。随って王臣国を傾け土民之を仰ぐ。末世の偏学設ひ是非を加ふとも人、信用するに至らず。

爾りと雖も宝山に来たり登って瓦石を採取し、栴檀に歩み入って伊蘭を懐き取らば恨悔有らん。故に万人の謗を捨てゝ猥りに取捨を加ふ。我が門弟委細に之を尋討せよ。(法華取要抄 文永十一年・真蹟)

各宗派の論者や訳僧を列記してます、問題は最後の赤文字ですね。正宗門下では鎌倉時代日蓮さんが全て論破したとか根拠の無いこと言ってますが、どうも日蓮さんの手に余ったようで、自分はできないから末弟よろしく、という事ですね。

このあと法華取要抄は例の通りダラダラと五時八教の教判に則って自分の説が一番というのですが、いつもの通り説得力のないまま現代仏教学から見れば、何言ってんお?ということですw。