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正宗系観察日記

ウザい折伏を逆に伏せる(逆伏)ためのデータ記録

借り物多し

日蓮曼荼羅で特筆すべきは、密教からの借り物が多いってことです。例えば右と左にある梵字ですが、不動明王愛染明王と言われています。この明王はまさしく密教で出現した大日如来の化身ですが、法華経会座にも登場しないキャラなのに、シレッと書き込んでいます。

明王とも密教の教主・大日如来大日経金剛頂経の教主であり、華厳経の教主・毘盧遮那仏と同体)の教令輪身(仏の教令に違背するものを忿怒身を持って教化する変化身)です。いわゆる大日如来の分身です。
日蓮比叡山で学び、高野山に遊学した経験があるので明王の役割を理解していたのでしょう。しかし、日蓮真言宗阿闍梨を師僧に持たず灌頂を受けられる資格がないことから、高野山では正統な密教修行が許されなかったので何を学んだのかは不明です。
また、第六天魔王や六道を本尊の中に書き入れるのは異様な印象を与えます。(宗教を語る

 さらに曼荼羅の題目の下に自身の名前とともに花押を認めていますが、初期はバン字。これもまた共に密教からの借り物です。

バンとは漢字で鑁(バン)と書きますが、我覚(バン)ともいい字の通り私は覚ったという宣言で、仏教の智慧をあらわす金剛界大日如来の種子鑁(バン van)から来てます。

五つの梵字から構成されている板塔婆や五輪塔は、地、水、火、風、空を表していて「ア・バ・ラ・カ・キャ」といい、種子・真言で書くと「阿・縛・羅・訶・イ去・鑁」上から順番に

●阿(ア)字・諸法・本不生の義とは、すなわちこれ地大なり。

●縛(バ)字、離言説とはこれすなわち水大なり。

●清浄・無垢・塵とはこれすなわち羅(ラ)字・火大なり。

●因業・不可得とは訶(カ)字門・風大なり。

●等・虚空とはイ去(キャ)字の字相、すなわち空大なり。

我覚(バン)とは識大なり。因位には識と名づけ、果位には智という。

とりわけ最後のバンは精神の働きを示しているから識大をシンボルとするようです。(大石寺系教団の掲示板

 次に弘安期以降に見られるボロンについては以下のようです。

この梵字は一切の悪しき物(煩悩・業・苦)を払い、浄化清浄にするという意味で一字金輪王・一字金輪佛頂尊などとも呼ばれ、仏の限りない智慧を意味し、最勝最尊佛と位置付けられています。
いちおうこの意義については諸仏や諸真言の一切の功徳が集まると説かれてます、真言宗では大日如来と同体と言う説もあり、全ての頂点・最高尊勝の仏としての尊格が伝えられています。

因みに真言宗では印を結び、願いを込め、真言マントラ)を一心に唱えれば、行者の一切の願意が成就する御利益があるといわれています。ゆえに一字金輪仏頂というそうです。

一字金輪仏頂 、梵名エーカークシャラ・ウシュニーシャチャクラ 、深い瞑想の境地に至った如来が説いた一字の真言ボロン、金輪とは転輪聖王のうち最も優れた金輪王を意味し、仏頂尊の霊験が極めて優れたことを譬えたもので2つの意味からも最上の尊格。(大石寺系教団の掲示板

 で、これだけ読むと結構なことなんですが、共に法華経には関係なく真言亡国と蔑んだ密教からの借り物なので始末に終えません。更に真言宗の僧侶である大倉隆浄氏の著書の発言では、その筆法はまったく真言宗の伝統から見れば自己流で体をなしていないそうです。

そういえば真言僧で仏教学者の渡辺照宏氏も著書で日蓮は悟っていなかった、と発言されていますから、大笑いです。